ヤーコンの栽培方法

1.土づくり

日当たりがよく、排水性・保水性の良い畑を選ぶ、風当たりの強い畑はなるべく避ける。連作障害の心配は、ほとんどないが、連作する場合は、1年目よりも堆肥を1tほど多く施すとよい。

2.種イモの準備

株元にまるくこぶ状に見える塊茎を種イモにする。塊根は植えても芽は出ない。しっかりした芽をつけた、赤みのある塊茎を選び、植え付けの2〜3日前に芽を含めて20〜30gに切り分ける。

【育苗の場合】
苗づくりの場合、種イモは、しっかりした芽がついていれば、5〜10gほどの大きさで問題ない。直径約10cmのポリポットに植え付け、育苗期間は30〜45日で 第3〜5葉まで生長したころに定植する。

3.植えつけ

種イモを直接畑に植える場合でも、ポットから移植する場合でも、霜に注意して出来るだけ早く植える。畝は高畝にする。水田転作畑 を利用するときは、排水性を高める。初期生育の確保や雑草対策には、ポリマルチや敷きわらが効果的。ただし、ポリマルチは夏場地 温が上昇しすぎるため、梅雨明け後取り除いたほうがよい。

4.追肥・除草・灌水

追肥は、堆肥がじゅうぶんに施されていれば必要ない。生長期に入っても地上部の生育が悪いときは、化成肥料(窒素・リン酸・カリ比が1:1:2)を1株当たり5〜6g施す。回数は8、9月の間に1回程度。施す時期が遅れないよう注意する。 ヤーコンは、地上部の生育と塊根収量の関係が大きいため、地上部の生育を妨げるような雑草は早めに除去することが大切。地上部が生長する夏までに、2〜3回を目安に除草する。夏場、土の表面が乾いたら、午前中の涼しい時間帯にじゅうぶん灌水する。病害虫はほとんど心配いらない。

5.収穫

霜が降りる前に、地上部を20〜30cmほど残して刈り取ってから、鍬などで掘り起こす。葉や茎をお茶にする場合は、葉が青いうちに摘み取る。収穫が遅くなると割れた塊根が増えたり、氷点下になると塊根が凍って腐ったりするため、寒い地域では全て掘り上げてしまった方がよい。暖かい地域では、そのまま冬を越しても問題はない。

6.貯蔵

ヤーコンは水分が多いため、条件を整えないと長期の貯蔵が難しい。通気性と適度な湿度を保ち、凍害に注意することがたいせつ。塊根の保存適温は5〜10℃。土中で保存する場合は、籾殻などを使い、取り出しやすくするとよい。数か月なら、新聞紙に包んで冷蔵庫に入れても保存できる。翌年の種イモとして塊茎を保存する場合は、5℃が適温。室外ならば、株のまま2〜3段に重ね、凍らない程度に土をかけておく。

引用
平成19年(2007) 緑の便利帳『家の光』4月号